火災保険の申請代行サービスは違法?トラブルを防ぐ方法

火災保険の申請手続きは、正確かつ適切に行うことが重要です。しかし、その手続きには専門知識が必要であり、時には煩雑な手続きが求められることもあります。こうした場合、火災保険申請代行サポート会社の活用が一つの方法となりますが、業者を選ぶ際や実際に手続きを行う際には注意が必要です。この記事では、火災保険申請代行サポートの利用手順と注意点についてまとめました。

目次

火災保険の申請代行はできない!

保険金の代理請求は、通常は弁護士や行政書士によって行われるものであり、基本的には契約者本人が手続きを行う必要があります。このため、業者が申請を代行することは非合法であり、違法行為に当たります。こうした場合、契約者自身も保険金が支払われない可能性があり、最悪の場合、保険契約が解除される可能性も考えられます。

「申請代行」はNG、「申請サポート」ならOK

申請サポート」を利用する場合は、火災保険の申請手続き自体は契約者自身が行うため、全く問題ありません。火災保険申請サポートは、専門的な知識が必要な部分をサポートするサービスです。一定の手数料が発生しますが、法的にも契約的にも問題ありませんので、適切に火災保険を活用できます。

一方、「申請代行」は、申請手続きそのものを代行します。具体的には書類の取り寄せや記入などを担当します。しかしこちらは違法行為に該当します。

信頼できる火災保険の申請代行サービス業者のポイント

火災保険の申請手続きを円滑に進めるためには、信頼できる申請代行サービス業者の選定が不可欠です。ここでは、その選定に際して重要なポイントをいくつかご紹介します。完全成果報酬型、住所・電話番号の存在、手数料の水準など、これらの要素を押さえることで、安心して火災保険の申請手続きを行うことができます。

完全成果報酬型

建物の調査や見積書の作成には人件費や交通費などの経費が発生します。

保険金が支払われなくても調査費用を請求してくる業者は、調査件数を増やして利益を得ようとする業者である可能性が高いため、注意が必要です。

一方、完全成功報酬型のサポート業者は、万が一保険が下りなくても費用が発生しないため、安心して依頼することができます。

住所・電話番号が存在する

信頼できる火災保険の申請代行サービス業者を選ぶ際には、事業者の存在や信頼性を確認することが重要です。

その中でも、住所と電話番号の存在は、信頼性の一つの指標となります。

まず、サービス業者のウェブサイトや公式文書で、正確な住所と連絡先の情報が公開されているか確認しましょう。存在しない住所や連絡先が記載されている場合は、注意が必要です。信頼できる業者は、明確な連絡先を提供し、顧客とのコミュニケーションを大切にします。また、公式な住所や電話番号があることで、万が一トラブルが発生した際にも、迅速かつ効果的な対応が期待できます。

住所や連絡先がはっきりしているかどうかは、火災保険申請代行サービス業者を選ぶ上で重要なポイントの一つです。

手数料が安い

火災保険申請代行サポート会社を選ぶ際には手数料の水準も重要です。

一般的に、火災保険申請代行サポートを利用する場合、受け取る保険金の30%~50%程度が手数料として支払われます。火災保険の保険金は100万円以上にもなる場合が多く、手数料の差が小さいほど最終的に手元に残る金額は多くなります。したがって、基本的には手数料が比較的安い業者を選ぶのが賢明です。

ただし、手数料が極端に低い場合、建物の調査を行っても保険金がほとんど得られない可能性があるため、手数料だけで判断するのはリスクが伴います。

弁護士が監修している

保険の申請手続きは、法的な側面が絡んでおり、専門的な知識が求められます。そのため、顧問弁護士が在籍している業者を選ぶことが重要です。

顧問弁護士が在籍している場合、法的なリーガルチェックが入り、法令を遵守したサポートが提供されます。このような業者を選ぶことで、法律に触れてトラブルに巻き込まれるリスクを回避できます。

火災保険の申請代行サービスを選ぶ際の注意点

火災保険の申請手続きは、請求を正確かつスムーズに行うために重要です。しかし、申請代行サービスを利用する際には注意が必要なポイントがあります。ここからは、注意すべきポイントをいくつかご紹介します。

「申請を代行します」と言う業者は避ける

火災保険申請代行サポートは、火災保険の申請手続きを「サポート」してくれる業者です。

代わりに申請してくれる」というサービスは違法なものであるため、トラブルに巻き込まれる可能性があるので注意が必要です。

「エクセレントマーケティング株式会社」は法的に正規の範囲内で火災保険の申請サポートを行っており、これまでに5000件以上の成功事例を持っています。エクセレントマーケティングは「代行することが違法である」という重要な事実を理解しつつ、申請に困っている方々に寄り添うサービスを提供しています。そのため、安心してサービスを利用することができます。

注意点2:訪問営業が激しい業者は避ける

まず、注意が必要なのは訪問営業が激しい業者です。例えば、「ご自宅の屋根に被害があるので、火災保険で保険金を受け取ることができますよ」と言われると、不安になることも理解できます。相手はプロですので、不安から話を聞いてしまうこともあるかもしれません。

こうした業者は事前に詳しい説明がなく、キャンセルしようとすると高額な違約金を請求されるなどのリスクがあるため、注意が必要です。

参考:日本損害保険協会

注意点3:契約前に手数料と違約金を確認する

申請サポートを利用する場合は、当然ながら「業者への手数料」が発生します。手数料の金額は業者によって異なるため、どのような場合にどのくらいの手数料がかかるのか、また契約を解約した場合に違約金が発生するのか、契約前に確認しましょう。

注意点4:口コミを見る

HPでの口コミや実績も非常に参考になりますので、確認いただくことをおすすめします。何件ほど調査をしていて、どれくらいの成果があるのかは業者を選ぶ上で大切な情報です。HPに記載のある「〇〇万円給付」「〇〇件調査」といった情報は、鵜呑みにせず、実績の信憑性もしっかり確認しましょう。

注意点5:「火災保険の申請」と「家の修理」は別で考える

トラブル事例の大半は、訪問営業などで工事とセットの契約を進めてくる業者によるものです。そのため、トラブルに巻き込まれないためには、「火災保険の申請」と「家の修理」は別に考えることが重要です

火災保険で申請金額が確定してから、予算内で修理できる業者を探すことが、余計なトラブルに巻き込まれない方法です。

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火災保険申請代行サポートを利用する手順

火災保険の申請手続きは複雑であり、正確に行うことが重要です。申請代行サポートを利用することで、専門家のサポートを受けながらスムーズに手続きを進めることができます。ここからは、火災保険申請代行サポートを利用する手順をご紹介します。

申請代行サポート会社を選ぶ

まず最初に、火災保険申請代行サポート会社を選ぶ際には、信頼できる会社で口コミ評判が良く、豊富な実績を持つかどうかを注意深く選ぶことが重要です。顧問弁護士がついている業者であれば法律に遵守したサポートをしてくれますので、法律を犯してトラブルに巻き込まれるリスクはありません。保険は色々な法律が絡まっており、素人が簡単に内容を理解することは難しいです。顧問弁護士がついている業者であれば法律に遵守したサポートをしてくれますので、法律を犯してトラブルに巻き込まれるリスクはありません。

現地調査

依頼するサポート会社が決まったら、被害箇所がある家を訪問する日程を調整します。この現地調査では、サポート会社の専門家が直接自宅を訪れて、実際の被害状況を確認します。場合によっては、被害箇所の写真を撮ることもあります。被害箇所の多寡によって所要時間は異なり、少ない場合は短時間で終わることもありますが、多い場合は30分から1時間程度かかる場合があります。保険は色々な法律が絡まっており、素人が簡単に内容を理解することは難しいです。顧問弁護士がついている業者であれば法律に遵守したサポートをしてくれますので、法律を犯してトラブルに巻き込まれるリスクはありません。

保険会社に申請

現地調査が終了すると、次は保険会社への申請手続きです。火災保険の申請には、基本的には契約者自身が書類作成を行いますが、サポート会社を利用することで、専門家のサポートを受けながら書類作成を行うことができます。書類作成が完了したら、それを保険会社に送付し、保険金の申請手続きを行います。

保険会社による審査

申請手続きが終了すると、次に保険会社による審査が行われます。この審査では、実際の損害が発生したかを確認し、被害額に対して適切な保険金の支払いを計算します。場合によっては、保険会社から調査員が派遣される場合もあります。

保険金受取・支払い

最後に、損害に見合った保険金を受け取ります。保険金は、保険会社から送付される決定通知書が自宅に届いてから1週間以内に振り込まれる場合が一般的です。保険金を受け取った後は、サポート会社に手数料を支払います。支払う手数料は受け取った保険金によって異なるため、決定通知書のコピーなどが必要な場合もあります。

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まとめ

火災保険の申請手続きは、正確な手続きが求められる重要なプロセスです。火災保険申請代行サポートの活用を検討する際には、信頼できる会社の選定や現地調査の実施、保険会社への申請手続きなど、注意点を押さえることが必要です。慎重な手続きを通じて、適切な保険金の受取りを目指しましょう。

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この記事を書いた人

保険代理店に10年以上勤務。ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を取得し、保険のトータルコーディネートを行っています。現在は保険の仕事をしながら、ライターとして複数メディアで記事を執筆しています。得意分野は火災保険。現在も1日に1件以上の事故対応をしているため、知識・経験ともに自信があります。
現役の保険募集人として、みなさんにとってわかりやすく有益な情報をお届けします。

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