火災保険を申請するのが初めての方や早急に保険金をもらいたいという方に、おすすめなのが火災保険の申請サポートです。とはいえ、サポート業者を介するとなると当然タダではありません。
そこで気になるのが、いくらかかるのか?どのように計算するのか?といった手数料についてですよね。
本記事では、火災保険申請サポート業者の気になる手数料相場を徹底調査してみました!申請サポートを依頼する前に適切な手数料相場を知っておきましょう。
【結論】申請サポートの費用相場は「保険金の30〜40%」
まず結論から申し上げると、火災保険申請サポートにかかる手数料は「保険金の30~40%」が相場とされています。ただし、業者によって初期費用がかかる場合や、相場から極端に外れた価格設定をする場合もあるため、事前に金額を確認しておくことが重要です。
手数料の種類
火災保険の手数料には「初期費用」と「成果報酬」があります。業者によって、そのどちらかまたは両方がかかるので、事前によく確認しましょう。
初期費用
初期費用は、火災保険申請代行サポートを利用して損害調査を行う際の調査代金です。
通常、保険金の請求に先立って、被害箇所や損害の程度を詳細に調査する必要があります。
多くの火災保険申請代行サポートは初期費用を無料としており、損害箇所や損害の程度に関する調査にかかる費用を利用者が負担する必要がありません。
損害箇所が経年劣化などによるもので保険金が支払われない場合でも、初期費用が発生する可能性があるため、業者選びにおいて初期費用の有無を確認することが、無駄な出費を避ける上で重要です。
成果報酬
成功報酬は、申請代行サポートを利用して保険を請求し、実際に保険金が支払われた際に発生します。通常、成功報酬は保険金の一定割合で計算され、その割合は一般的に「30〜40%」に設定されています。
この手数料は、保険金が下りたことを確認した後に発生するため、利用者が実際に結果を得た場合にのみ支払われます。成功報酬による支払いは、利用者が実際に補償を受けるまで業者とのリスクを共有し、業者のモチベーションを維持することで調査が適切に行われる可能性を高める効果があります。
ただし、成功報酬の割合は業者によって異なるため、契約前に明確に確認することが大切です。
火災保険申請サポートのメリット
火災保険申請は自分でもできますが、手数料を支払うほどの価値があるものなのでしょうか?ここからは、火災保険申請サポートを利用するメリットについて解説します。
気づかない被害の申告漏れを減らせる
保険金の対象となる被害に気づかず、そのまま申請漏れの状態に陥ることがよくあります。特に多いのは、屋根などの確認が難しい箇所の損害です。台風などの自然災害の後に、被害が発見されるケースが多くあります。
火災保険は軽微な被害でも補償の対象となりますが、申請に慣れていないと被害を見逃すことがあります。こうした場合、火災保険申請サポートを利用することで専門家が被害を調査し、自身では気づかない損傷や被害を発見してくれます。
手数料がかかったとしても、軽微な被害が見つかれば保険金の総額は増えるため、その分最終的に手元に残る金額が増えることもあります。また、見逃してしまった後で自腹で修復する場合には余計な費用が発生するため、それを回避することにもなります。そのため、火災保険申請サポートは、補償すべき被害を見逃さないための有力な手段と言えます。
保険金の申請に必要な書類作成を任せられる
被害が発生して保険金を申請するためには、その被害がいつ、何が原因で生じたかを正確に記録し、保険会社に提出する必要があります。しかし、被害が長い期間経ってしまうと、事故の原因や具体的な状況を証明するのが難しくなります。火災保険申請サポートでは、プロの手によって事故の原因や被害状況を的確に特定し、必要な書類を適切に作成してもらうことができます。保険金の申請プロセスをスムーズに進めることができ、手続きの煩雑さや時間の浪費を軽減し、迅速かつ正確に保険金を受け取ることができます。
慣れない作業で書類作成に時間がかかってしまい、被害の原因や状況がわかりにくくなってしまうと、申請してももらえる保険金が下がってしまう可能性があります。そのようなリスクを回避することも、火災保険申請サポートを利用するメリットといえます。
保険会社から請求を拒否された場合に対応してもらえる
保険を申請しても、全てがすんなり認めてもらえるとは限りません。火災保険が対象となる被害は事故日が明確でないことが多く、申請時にはしっかりと根拠を提出する必要があります。申請した火災保険の被害額に対して保険会社から否認されることは珍しくなく、これに対処することは慣れていない人にとっては困難です。そのため、否認された際、多くの人が諦めざるを得ない状況が現実です。こうした状況においても専門家によるサポートが頼りとなります。
火災保険申請サポートは、保険会社からの否認に対応し、再審査にかけます。専門家のアドバイスや正確な手続きにより、諦める前に再度査定を試みることができ、認定の確率を上げることができます。そのため、専門家によるサポートは保険金の支払いを拒否された場合の対処を行う上でもメリットとなります。
火災保険の申請サポートを依頼する際の注意点
火災保険の申請サポートを依頼する際には、以下の点に注意する必要があります。
手数料が高額すぎる場合がある
多くの火災保険申請サポート業者では成功報酬型を採用していますが、中には着手金や初期費用を設定しているところもあります。こういった業者は、成果が発生した場合の取り分よりも受注件数を重視している可能性があるので注意が必要です。
中には、手数料についてあえて不透明にしており、最終的に高額な請求をしてくる業者もいるため、事前に必要な費用についてきちんと確認しておくことが重要です。こういった業者にあたるリスクを回避するためには、評判や口コミを確認し信頼性を確認しておくことが必要です。信頼性のある業者を見極める際に、ウェブ広告やHPの有無、所在地の明示なども重要なポイントとなります。
契約内容に注意する必要がある
火災保険申請サポートに依頼する際、高額な違約金の条項が契約書に盛り込まれている可能性があります。これは、保険金が受け取れなかった場合や、受け取った保険金を超えるリフォームが行われなかった場合に発生する違約金などを言います。
契約書の細かな条項を確認し、特に違約金に関する事項を慎重に見極めることが重要です。業者によっては、違約金が実際のサポート内容に見合わない高額なものとなっていることがあります。契約時にはしっかりと契約内容を確認し、不利な条件が含まれていないかを注意深く検討することが、トラブル回避につながります。
火災保険の申請サポート業者を選ぶポイント
火災保険の申請サポート業者を選ぶ際には、信頼性があって十分なサービスを受けられることを確認しておく必要があります。ここからは、それらを確認するために具体的にどのようなポイントを抑えるべきかについて説明します。
サービス性
火災保険申請サポートを選ぶ上で、サービス性には注意しましょう。サービス性を把握するためには、手数料と損害状況の確認方法が重要です。手数料が相場通りの金額であるかを確認し、大幅に超えたり安すぎる場合はサービスが過剰だったり悪かったりする可能性があります。
また、中にはドローンを使って損害状況を調査する業者もありますが、そういった業者は避けるのがおすすめです。ドローンでは、画角が限られてしまうため詳細な調査が行われず、損害状況を見落としてしまう場合があります。そのため、アナログな方法での調査を行っている業者を選ぶことがポイントです。
実績
火災保険申請サポート業者の実績は、その数字の意味や根拠に対して理解することが重要です。例えば、「◯◯円給付」「◯◯件調査」といった数字は、業者が都合よく装飾できるものであり、根拠を確認することが重要です。
また、実績を確認する際には、併せて設立日も確認しましょう。
設立から間もないのに大きな実績が提示されている場合は、特に注意が必要です。実態の見えない業者ほど、極端に高い実績が記載されていることが多いため、注意しましょう。
数字だけでなく、実際の事例やクライアントの声など、具体的な情報が提供されているかどうかも確認ポイントです。信頼性のある業者は、実績を具体的かつ客観的なデータで裏付け、その信ぴょう性をアピールします。これらのポイントを考慮して実績を見極めることが、信頼性の高い火災保険申請サポート業者を選ぶポイントです。
評判・口コミ
評判・口コミも、業者の信頼性を知るために重要な要素です。ネット上の口コミは実績の信ぴょう性を判断する指標となりますので、必ず確認しましょう。
HPや広告で良い実績が掲載されている業者であっても、実際の利用者の声が反映されていない場合は疑念が生まれます。Googleなどの口コミがない業者は、実績が虚偽である可能性があります。そのため、評判・口コミを確認する際は、実際の利用者の満足度や信頼性を評価するのが重要です。
法令遵守
業者選びにおいて「法令遵守」が適切にされているかは重要なポイントです。一つのポイントとして、HPに「申請代行」と記載されている業者には注意が必要です。なぜなら、「代理請求」が許可されるのは弁護士や行政書士のみだからです。
そのため、「火災保険申請サポート」と記載されている業者のみを信頼するようにしましょう。
法令遵守が適切になされているかを確認するためには、弁護士によるチェックが行われており、法的な事項に対して信頼性があるかを注視しましょう。また、サービス内容や契約条件に関する事前説明が十分かどうかも確認します。加えて、契約書の有無を確認し、契約の明確な基盤が存在するかを確認する必要があります。これらのポイントを確認することで、法令遵守を守りつつ信頼性の高い火災保険申請サポート業者を選ぶことができます。
まとめ
火災保険申請サポートは「30~40万円」の成果報酬を手数料として設定している業者が多く、あまりに安すぎたり高すぎたりする場合には、悪質な業者である可能性もあるので注意が必要です。業者とのトラブルを避けるためには、事前に実績や口コミなどを確認し、信頼できる業者に依頼するようにしましょう。