火災保険を申請するのが初めての方や早急に保険金をもらいたいという方に、おすすめなのが火災保険の申請サポートです。とはいえ、サポート業者を介するとなると当然タダではありません。
そこで気になるのが、いくらかかるのか?どのように計算するのか?といった手数料についてですよね。
本記事では、火災保険申請サポート業者の気になる手数料相場を徹底調査してみました!申請サポートを依頼する前に適切な手数料相場を知っておきましょう。
火災保険の申請を手伝ってもらう3つの方法
火災保険の申請をプロにお願いしたいという場合、主に3つの方法があります。
- リフォーム業者に依頼する
- 火災保険申請サポート業者でアドバイスをもらう
- 火災保険申請代行サービスで完全代行してもらう
以下ではそれぞれの特徴についてわかりやすく解説していきます。
1.リフォーム業者に依頼する
一つ目の方法は、修理を依頼するリフォーム業者に申請を手伝ってもらう方法です。
リフォーム業者ですので、基本的にリフォームを依頼することが条件となり、火災保険の申請サポートを受けることができます。
2.火災保険申請サポート業者でアドバイスをもらう
二つ目の方法は、火災保険の申請サポートを専門に行なっている業者へ依頼することです。
火災保険申請サポート会社とは、火災保険で申請を行う場合に、保険金請求が通りやすく、スムーズにできるよう契約者のサポートを行う会社のことです。
申請サポートでは、保険金をいくらもらえるのかの調査や損害箇所の写真撮影、見積書の作成、その他提出に必要な書類を揃えるお手伝いを行いますが、保険会社への申請自体はお客様自身で行うことが特徴です。
3.火災保険申請代行サービスで完全代行してもらう
三つ目の方法は、火災保険の申請を完全に代行してくれる申請代行業者へ依頼することです。
火災保険の申請は「原則として契約者本人が行うこと」と約款に記載がありますが、弁護士資格や行政書士の資格を持った者であれば、火災保険の申請を完全に代行することが可能です。
ただし、資格の持っていないものに申請代行してもらう行為は契約違反となります。申請が無効になり、保険金がもらえないだけではなく、最悪の場合、契約している火災保険契約自体が解除となってしまいますので、完全代行を行う際にはくれぐれも注意しましょう。
火災保険の申請には必ず手数料がかかる?
自分で加入している火災保険へ自分で損害の申請する場合、手数料はかかりません。
しかし、全く保険の知識のない素人の方が、火災保険の申請は必要書類を不備なく揃え、損害内容に対する適切な保険金額をスムーズにもらうのは非常に難しいことでもあります。
そのため、保険申請に自信のない方は、火災保険の知識を持つ申請サポート業者やリフォーム業者へ依頼し、手数料を支払う代わりに、給付金受け取りまでの過程をサポートを受ける方が多いのが現状です。
それぞれの手数料相場について
リフォーム業者へ依頼する場合と、申請サポート業者、申請代行業者へ依頼する3つのケースでそれぞれ手数料相場が異なります。
それぞれの手数料相場については以下にまとめました。
リフォーム業者成功報酬の11〜20%が相場
リフォーム業者は、基本的に損害箇所の修理と申請を一緒に行うこととなります。工事からも利益を取ることができるため、申請手数料相場は最も安く、手数料は保険金額の11〜20%となることが多いです。
ただし、リフォームとセットで申請を行う場合、原則としてリフォームを途中でやめることはできません。万が一、辞めたいとなると手数料の他にキャンセル料や違約金を支払わなければなりませんので注意しましょう。
また、実際にリフォームはされたが、工事内容が手抜ぬきで欠陥工事だったといったなど、トラブルになりやすいという特徴があり、国民生活センターへ寄せられている相談は年々増えており、リフォーム会社へ依頼する際には注意を呼びかけています。
訪問販売によるリフォーム工事・点検商法
訪問販売によるリフォーム工事では、「契約をせかされて不要なリフォーム工事をした」などといった相談が寄せられています。
訪問販売によるリフォーム
・工事隣家で作業をしているという業者が来訪し、屋根修理の契約をした。後日、壁の補修も必要だと言われ追加で契約したが、解約したい。
・自宅の外壁塗装をお願いしたいと思い事業者紹介サイトに登録したところ、事業者から電話があり、自宅を訪ねて来た。見積もりを提示され、他社と比較したいと伝えたが応じてもらえず、仕方なく契約してしまった。
・訪問してきた業者に塗装工事を勧められた。「契約の効力はないからとりあえず署名、捺印するように」としつこく言われ、断りきれず応じてしまったが、工事をしたくない。
国民生活センター[2022年2月18日:更新]
火災保険申請サポート業者の成功報酬の30〜40%が相場
申請サポート業者を依頼する際の手数料相場は、成功報酬の30〜40%となります。
火災保険申請サポート業者では火災保険の申請を専門としているため、リフォーム業者と比較すると手数料が高くなります。
近年申請サポート業者を利用した詐欺被害が増えています。手数料が40%を超える場合や、反対に安すぎる場合も他の費用で請求してくる可能性がありますので、手数料相場通りの申請サポート業者を選ぶのが安心です。
火災保険申請代行業者成功報酬の40%前後が相場
代行業者では弁護士資格や行政書士といった専門的な資格を必要となりますので、最も高い40%前後が手数料相場となります。
ネットで検索すると、完全代行なのに手数料が30%と安いケースがありますが、資格を有していないものが申請代行する可能性がありますのでやはり、手数料相場通りの業者へ依頼することが安心です。
申請代行の利用を検討している場合は、必ず資格を持っているかを事前に確かめておきましょう。
火災保険申請サポート会社とリフォーム業者どっちがいい?
申請サポートを依頼する際は手数料の安さで決める人も多いのではないでしょうか?しかし、手数料の安さだけで決めてしまうのは危険です。
ここでは、リフォーム業者を利用して申請サポートを行うべきか、火災保険申請サポート業者を利用するべきかを迷っている方に、それぞれのデメリット・デメリットをまとめました。
手数料以外に得られるメリットの部分も知った上でどちらへ依頼するかを決めることをおすすめします。
リフォーム業者に依頼するメリット・デメリット
リフォーム業者に依頼する最大のメリットは、手数料が安いことです。基本的にはリフォーム代金から利益を得ることができるため、費用を抑えることができるのです。
さらに火災保険の申請から工事完了までを一貫して同じ会社で行うため、契約書を何度も交わす必要がなく、面倒が省けるという点もリフォーム業者を利用するメリットです。
リフォーム業者にお願いした場合のデメリットは、リフォームが申請をサポートする条件になっているため、万が一保険が受け取れなくてもリフォームをしなければならず、リフォームをやめる場合には違約金が発生する点です。
メリット | デメリット |
手数料が安い | 火災保険の専門家ではない |
申請から工事までを同じ会社で行える | リフォームを契約する必要がある |
リフォームを行わないと違約金が発生する |
火災保険申請サポート会社を利用するメリット・デメリット
火災保険申請サポート会社を利用する最大のメリットは、火災保険の申請に特化した専門家によるサポートを受けることができるため、自分で行う場合に比べて保険金支給額が格段に高くなる点です。
さらに、火災保険申請に関する多くの実績を持っているため、確実性が高くスピーディな保険金請求、イレギュラーな対応にも素早く対応ができます。
デメリットとしては、リフォーム業者よりも手数料が高い点や修理を行う会社と別で契約することが必要となることが挙げられます。
メリット | デメリット |
保険金支給額の成功率が高い | 手数料が高い |
成功率が高い | 修理会社と別で契約する必要がある |
イレギュラーな対応にも対処が可能 | |
申請から受け取りまでがスムーズ | |
リフォームをしなくてもいい |
まとめ
火災保険で申請サポートを利用する場合の手数料について解説しました。
手数料で考えると、リフォーム業者へ依頼するのが安いですが、希望通りの保険金を受け取ることができず、リフォーム費用が保険金を上回る可能性もあります。
一方、火災保険の申請サポートでは、自分では気付いていない箇所の請求ができることもあり、期待していたよりも多くの保険金が受け取れるケースや、希望通りの申請額で保険金をもらえる可能性が高いため、結果的にはリフォーム業者よりもお得になることも。
保険金をいくら受け取れるのかや手数料について気になる方は、ぜひ無料相談にて確認してみましょう!